2026年10月24日掲載の公式第5報までを追記しました。第5報には発表時刻の記載がなく、11:50は第4報の時点です。外部への情報持出しの確認、お見舞金・代替サービス・不正取引による損失補償を整理しています。第1・第2報の比較や10月23日の追記は、各時点の記録として残しています。アイキャッチは概念図であり、本件の証拠画像ではありません。

10月24日追記|第5報:利用者自身の端末確認とバックアップを至急案内

同じ10月24日掲載の第5報では、利用者自身のPC・スマートフォン等について、ウイルス対策ソフトによるフルスキャンとデータのバックアップを至急行うよう案内しています。バックアップしたファイルの取り扱いにも注意が必要です。

利用者の端末への影響は調査中で、二次被害防止のための予防的な対応です。全利用者の端末で感染や侵入が確認されたという発表ではありません。 第5報には発表時刻の記載がないため、第4報の11:50とは区別します。

パスワード変更はFX取引に使用していない端末(スマートフォンや別のPC等)から行い、変更済みの場合もログイン中の全セッションを切断するよう再度求めています。口座の安全確認と、利用者自身の端末確認の両方を進める必要があります。

出典:GMOインターネットグループ・公式第5報(10月24日掲載)

第4報の記録|10月24日11:50時点に公表された対応方針

GMOインターネットグループとGMOインターネットは、2026年10月24日11:50時点の第4報で、サービスのシステムにセキュリティ上の問題があり、環境への不正アクセスと、利用者の情報が外部に持ち出された事実を確認したと公表しました。一部の利用者からは、身に覚えのない取引の報告も受けているとしています。

これは、第2・第3報の「情報取得や不正利用の可能性」という説明から進んだ内容です。ただし、全利用者の情報が流出したことや、すべての取引口座で不正取引が起きたことを確定した発表とは区別する必要があります。26,739件も、引き続き「影響の可能性があるサーバー数」であり、流出確認件数や被害口座数への読み替えはできません。 個々の取引が補償対象になるかどうかも別途確認されます。

出典:GMOインターネットグループ・公式第4報(2026年10月24日11:50時点)、GMOインターネット・公式第3報(2026年10月23日付)

一律5,000円のお見舞金と、不正取引の損失補償は別

第4報は、サービスを現在利用している全利用者に、金銭的な被害の有無を問わず一律5,000円のお見舞金を支払うと案内しています。これは迷惑や不安に対する措置であり、取引口座に生じた損失の補償とは別に支払われるものです。

対象者への連絡方法、受取り手続き、支払時期は、10月30日23:59(JST)までに登録メールアドレスへ案内する予定です。この日時までに入金されるという意味ではありません。

代替サービスへの乗換え後は6か月間無償

GMOは、不正アクセスを受けた現行基盤をそのまま再開せず、セキュリティの仕組みを刷新する方針を示しました。現在の契約者でWindowsデスクトップ環境の継続利用を希望する人には、独立したクラウド基盤の代替サービスを案内し、乗換え後の6か月間を無償としています。

本人の同意なく移行するものではありません。機能や利用方法の違い、移行時の注意点、無償となる範囲、無料期間終了後の料金・契約条件は申込み前に案内される予定です。

提供開始時期、申込み方法、移行を希望しない人の契約・利用料金の扱いも、10月30日23:59(JST)までにメールで案内する予定です。10月30日を、現行サービスの再開日や移行完了日と読み替えることはできません。

損失補償には、原因と損失の確認が必要

第4報によれば、補償対象は、GMOが調査の結果、今回の不正アクセスに起因する不正取引と認めた取引によって生じた、利用者の実現損失(取引の差損・手数料等)です。取引記録・アクセス記録などで確認し、必要に応じて追加資料の提出を求め、結果は個別に知らせるとしています。

市場の変動による損失、取引で得られたはずの利益、間接的な損害は含まれません。画面に損失が出ているというだけで、すべて補償対象になるわけではありません。

取引先から返金された場合は、その分を差し引いた残額がGMOから支払われる仕組みです。取引先が返金しない場合も、GMOが補償対象と認める損失は支払うと案内しています。同じ損失について二重に補償を受けた場合などは、返還を求められることがあります。

申請方法・必要書類・受付期間・支払時期は、11月6日までに公式サイトと登録メールアドレスへ案内する予定です。11月6日は申請の締切でも、補償金の支払期日でもありません。

案内を待つ間も、口座の安全確認と記録の保存を

口座の建玉・注文・取引履歴・残高を確認し、身に覚えのない取引があれば、取引日時・内容・チケット番号・損失額などを残して取引先の公式窓口へ確認してください。

FX取引に使用していない端末(スマートフォンや別のPC等)から、取引口座や取引ツールのパスワードを至急変更してください。 VPS内・ブラウザに保存/利用した認証情報や、他サービスで使い回した同じパスワードも、同じくFX取引に使用していない端末から速やかに変更してください。

パスワード変更とログイン中の全セッション切断は別の確認項目です。パスワードを変更済みでも、全セッションの切断を確認する必要があります。補償案内を待つことと、安全確認を先送りすることは分けて考えたいところです。

安全手順の出典:お名前.com・公式第3報「お客様へのお願い」

第4報は、取引履歴を確認するための閲覧専用パスワードなどの提出を含む具体的な手順を、別途案内するとしています。これは通常の取引パスワードや暗証番号を、不審なメール・電話の相手へ伝えてよいという意味ではありません。提出を求める連絡は公式サイトから手順を確認してください。

以上の対応方針・期限の出典:GMOインターネットグループ・公式第4報

そもそもVPSとは何か

VPS(仮想専用サーバー)は、事業者が管理する物理的なサーバーの資源の一部を割り当てて作られる、仮想的なサーバー環境です。[14]その環境は事業者側の設備で動いていて、画面を見るために使っている手元のパソコンとは別の場所にあります。VPSの種類によって使われるOSはさまざまで、すべてのVPSがWindowsというわけではありません。[14]

この記事で扱うお名前.com デスクトップクラウドは、MT4・MT5を動かすためのVPSとして案内されているサービスで、公式サイトでは手元のパソコンを起動したままにしておく必要がないと説明されています。[3]提供されるのは遠隔のWindows環境で、利用者はそこでMT4・MT5を動かします。[15]これは通常時のサービス内容の説明で、現在サービスが再開しているという意味ではありません。

EAとは何か

EA(エキスパートアドバイザ)は、MT4・MT5の中で動き、あらかじめ設定された分析や取引の処理を自動で行うプログラムです。[11]ここで役割を分けておくと、VPSは「MT4・MT5を動かす場所」、MT4・MT5は「取引用のソフトウェア」、EAは「その中で動く自動処理のプログラム」、ブローカーは「口座と注文を管理する取引先」です。どんな処理をするかはEAや設定ごとに異なります。

VPSを使うEA運用は、どこで何が動くのか

VPSでEAを動かすときの仕組み

VPSでEAを使う場合、手元のパソコンは遠隔のWindows環境の画面を表示し、操作するための窓口です。公式ガイドでは、手元のパソコンからリモートデスクトップ(RDP)で提供環境に接続する手順が案内されています。[16]MT4・MT5はそのVPS側で動き、EAもVPS側のMT4・MT5の中で動きます。MT4・MT5はブローカーの取引サーバーに接続し、口座や注文を管理しているのはブローカー側です。

  1. 手元のパソコンから、RDPで遠隔のWindows環境(VPS)に接続する。[16]
  2. VPS上でMT4・MT5を起動し、取引口座にログインする。
  3. MT4・MT5の中でEAを動かす。[11]
  4. MT4・MT5がブローカーの取引サーバーに接続し、EAの処理に応じた注文などがブローカー側に送られる。
  5. 口座残高・建玉・注文は、ブローカー側で管理される。

このため、遠隔のWindowsのセッション、MT4・MT5、EA、ブローカーへの接続、必要な許可設定が有効なまま残っていれば、手元のパソコンを閉じたり、RDPの接続を切断したりしただけでは、VPS側の処理はそれ自体では止まりません。公式ガイドでも、接続バーの「×」で切断する手順が案内されています。[16]ただし、切断と、Windowsからのサインアウト、VPSのシャットダウン、MT4・MT5の終了は別の操作です。後の3つでは、VPS側のMT4・MT5やEAの処理は続きません。

また、MT4・MT5を起動しただけで口座にログインできているとは限りません。VPSを使えば処理が途切れず続く、すべての注文が約定する、どのEAも同じ処理をする、という意味でもありません。

VPS・端末・EAのどれが止まるかで違う

一般的な仕組みの説明(今回の全口座の実測ではない)

トレ子:VPSが止まっているなら、EAも止まっていて安全、ということですか?

MT4のヘルプでは、エキスパートアドバイザ(EA)はターミナル上で動く取引の自動化プログラムと説明されています。[11]対象VPSが止まれば、そのVPS上のEAによる発注判断や決済管理も止まります。ただし、口座側の建玉や注文まで消えるわけではなく、取得された可能性のあるログイン情報が無効になるわけでもありません。

MT5のヘルプは、トレーリングストップをターミナル側で処理される機能(ターミナルが動いていなければ機能しない)とし、サーバー側で扱われるストップロス(SL)・テイクプロフィット(TP)と区別しています。[12]これは機能の説明で、SL・TPが指定どおりに約定することを保証するものではありません。

確認の例:EAのトレーリングストップで決済を管理していた場合、VPS停止中はその管理が動いていない前提で、別端末から口座側の建玉・注文を確認します。決済や注文変更を勧めるものではありません。

状態VPS上のMT4・MT5とEAブローカー側の建玉・注文・SL/TP
手元のパソコンを閉じた/RDPを切断しただけ上記の条件が保たれていれば、それ自体では止まらない[16]この操作自体では、既存の建玉・注文やサーバー側で保持されたSL/TPは取り消されない。ブローカー・市場・注文の条件により約定・失効することがあり、約定は保証されない[12]
EAだけを停止(MT4・MT5は起動したまま)そのEAの処理は止まる。MT4・MT5本体のトレーリングストップはEAとは別の機能で、ターミナル、取引サーバーへの接続、該当の設定が有効なまま残っていれば動き続けることがある。EA自身のトレーリング処理とは区別する[12]EAの停止自体では、既存の建玉・注文やサーバー側で保持されたSL/TPは取り消されない。ブローカー・市場・注文の条件により約定・失効することがあり、約定は保証されない[12]
MT4・MT5の終了EAの処理も、ターミナル側で処理されるトレーリングストップも止まる[12]ターミナルの終了自体では、既存の建玉・注文やサーバー側で保持されたSL/TPは取り消されない。ブローカー・市場・注文の条件により約定・失効することがあり、約定は保証されない[12]
VPSの停止VPS上のMT4・MT5もEAも動かないVPSの停止自体では、既存の建玉・注文やサーバー側で保持されたSL/TPは取り消されない。ブローカー・市場・注文の条件により約定・失効することがあり、約定は保証されない[12]

この表は一般的な仕組みの整理で、今回の対象口座を個別に調べた結果ではありません。

トレ子:先輩、お名前.com デスクトップクラウドの件、第2報が出たんですよね。FXのVPSに使っていた人は、まず何を見ればいいんでしょうか。

USK先輩:結論から言うと、前日の「悪用は確認していない」という説明は第2報で更新されたよ。対象VPSでMT4・MT5の口座にログインしていた人は、VPSの復旧を待つのとは別に、口座そのものを確認して守る必要がある。

お名前.com デスクトップクラウドの不正アクセスについて、GMOインターネットグループは10月22日に第2報を公表しました。以下の第1・第2報の比較と当時のサービス状況は、第2報本文の16時59分時点を記録したものです。最新の公表内容は、冒頭の10月24日第5報と第4報の追記で確認してください。

第2報で何が変わったのか:「悪用未確認」から「取得・不正利用の可能性」へ

いちばん大きな変化は、サーバー内に保存されていた情報についての説明です。

項目第1報(10月21日4時時点)第2報(10月22日・本文16時59分時点)
保存情報閲覧された可能性ログイン情報等が第三者に取得され、不正利用された可能性
悪用について個人情報の漏えいや、閲覧された情報の悪用は確認していない不正利用の可能性を説明。第1報の「悪用未確認」は当時の説明になった

第2報では、顧客からの不正操作に関する報告を受け付けていること、関係事業者と情報を共有していること、警察に相談したことも説明されています。[9]つまり第2報は、メンテナンスによる停止の続報にとどまらず、取引口座などへの不正操作が問題になりうることを前提にした発表として読む必要があります。

「個人情報」と「取引口座のログイン情報」は同じ範囲とは限らない

事業者の発表にある「個人情報」と、利用者がVPS内のMT4・MT5に入力していたブローカーの取引口座のログイン情報は、対象範囲が同じとは限りません。第1報の「個人情報の漏えいは確認していない」を、取引口座のログイン情報が安全だという意味に読み替えることはできません。

反対に、第2報の「可能性」は、すべての利用者のログイン情報や口座が不正利用されたと確定した意味でもありません。本記事で扱う公式発表からは、どのサーバーのどの情報が取得されたかまでは読み取れません。

公式発表で確認できる経緯

  • 10月19日:顧客からの問い合わせを受け調査を開始。
  • 10月20日:一部サーバーで不正プログラムの設置を確認。
  • 10月20日21時頃〜:緊急メンテナンス。初期案内では新規申込・管理画面ログインを停止。
  • 10月21日4時以降:全プランのサーバーを順次停止。
  • 10月21日以降:不正操作の報告を受け付け、関係事業者と情報共有。
  • 10月22日:警察に相談。第2報で情報取得・不正利用の可能性を説明。[1][2][9]

サービスの状況(第2報時点):全プランの停止は継続していて、再開時期は未定です。SLAの本件への取り扱いも、決まり次第案内されるとしています。[3][9]これは「VPSがいつ使えるようになるか」の話で、口座が安全かどうかとは別に確認します。

今回の問題は2つある:遠隔の処理が止まったことと、ログイン情報の取得・不正利用の可能性

1つ目は、遠隔の実行環境が使えなくなったことです。VPSが停止しているあいだ、そのVPS上のMT4・MT5でEAが行っていたターミナル側の処理は止まっています。2つ目は、VPSに保存・使用されていたログイン情報が取得され、不正利用された可能性です。こちらは止まったVPSの外、たとえば別の場所からの口座へのログインで問題になりうるため、VPSが止まっていても解消しません。第2報で不正操作の報告を受け付けていることは確認できますが[9]、実際の取得・不正利用はあくまで可能性として示されたもので、すべての口座で盗まれたと確定したわけではありません。

前述のとおり、10月21日の「悪用は確認していない」という説明は第1報当時のもので、10月22日の第2報で更新されました。26,739件も影響の可能性があるサーバー数で、利用者数・被害者数・漏えいが確定した件数ではありません。[1][9]

自分は当てはまるのか:VPSにMT4・MT5のログイン情報があった意味

VPS上のMT4・MT5で取引口座にログインしていた場合、口座番号・パスワード・接続先等がそのVPS上で入力・使用されていたことになります。

第2報が示した「ログイン情報等の取得」がこうした情報に及んでいれば、第三者がVPSとは別の場所からその口座にログインできるおそれがあります。これが口座単位の懸念です。ログインに追加の認証が必要かどうかはブローカーや口座の設定で異なるため、本記事では一律に判断しません。

立場意味することまずやること
対象VPSで取引口座にログインしていたその口座のログイン情報が取得された可能性がある当事者別端末で口座の状態を確認し、各社の案内に沿ってパスワードを守る
ニュースを見た/案内メールが届いただけメールの受信は、本人のVPS利用や被害の証明ではない契約・利用履歴を確かめる。利用していなければ当事者と決めつけない
利用したかどうか覚えていない当てはまるかどうか未確認契約内容・支払い記録・利用履歴で利用歴を確かめ、どの取引口座をそのVPSで使っていたかを特定する。案内メールの受信だけでは利用や被害の証明にならない

何から確認するか:優先順位

トレ子:対象のVPSを使っていた人は、具体的にどう動けばいいですか?

USK先輩:まず別の端末で口座の中身を見ること。見覚えのない取引があれば、パスワード変更を全部終えるのを待たずに取引先へ連絡。そのうえで各社の案内どおりにパスワードを守る、の順だよ。

  1. 口座の状態を確認する:対象VPS以外の信頼できる端末から、ブローカーの公式アプリ・公式サイトで建玉・注文・取引履歴・残高を確認します。
  2. 見覚えのない取引があれば、すぐ連絡する:日時・チケット番号・銘柄・数量を控え、パスワード変更をすべて終えるのを待たずに取引先の公式窓口へ連絡します。[9]
  3. パスワードと認証を守る: 冒頭追記の「案内を待つ間も、口座の安全確認と記録の保存を」に沿って、FX取引に使用していない端末(スマートフォンや別のPC等)から取引口座・取引ツール等のパスワードを至急変更し、VPS内・ブラウザに保存/利用した認証情報や使い回した同じパスワードも速やかに変更します。パスワード変更後も、各社の案内や事業者窓口を通じてログイン中の全セッションを切断し、二要素認証が提供されていれば有効化してください。Fintokeiは、MyFintokeiとプラットフォームのパスワード変更方法を公式FAQで案内しています。[7][8]FX各社のお知らせも確認してください。[4][5][6]

本記事は手順の整理で、実際の口座・取引・パスワードの操作を代行・確認したものではありません。通常の取引パスワードや暗証番号を、不審な連絡先へ伝えないでください。第4報が別途案内するとしている閲覧専用パスワード等の具体的な提出手順とは区別し、公式サイトから案内を確認してください。[22]復旧や補償を装う連絡にも注意してください。

情報の種類を分けて読む

本記事では、次の5つを混ぜずに扱います。

区分内容この記事での扱い
公開されている公式発表お名前.com・GMOインターネットグループ、FX各社の告知発表日と主体を明記して紹介
顧客向けメールMYFX Marketsの受信メール原文公開Web発表とは別枠で紹介
補助資料Fintokeiに関して提供された画像(原投稿は未照合)公式FAQとは区別し、補助的に説明
未確認の報告SNS上の個別の申告件数・金額・原因の根拠にはしない
報道による補足資料J-CASTニュース(livedoorニュース転載)公式発表とは区別し、経緯を確認する補助資料

FX各社の注意喚起

各社が使っている言葉は「不正取引を確認」「可能性を検出」など、確認した主体と範囲が異なります。第2報が出たことをもって、各社のすべての事例に共通の原因が確定したとはいえません。

OANDA証券(10月22日)

お名前.com デスクトップクラウドを名指しし、当該環境で利用していたMT4・MT5のログイン情報が閲覧された可能性を案内しています。マイページ・取引口座のパスワード変更、MT4・MT5の二段階認証、履歴確認、不審な取引の連絡を要請しています。

告知からは、被害件数や規模までは分かりません。[4]

外為ファイネスト(10月21日)

一部口座への不正アクセス・ログイン・取引を確認したと発表しています。他社から漏えいした可能性のあるID・パスワードが使われたと説明し、パスワード変更、履歴確認、ワンタイムパスワードなどを案内しています。

対象VPSの固有名は記載されていません。[5]

FXTF(10月22日)

他社VPSへの攻撃が疑われる状況で、一部口座のログインID・パスワードが不正取得され、ログインや取引が行われた可能性を検出したと説明しています。取引パスワードの変更と、マイページへのパスキー登録を要請しています。

こちらもVPSの固有名はなく、すべてを同一事件と断定することはできません。[6]

別枠:MYFX Marketsの顧客向けメール

10月22日15時35分受信のメールでは、不正ログイン・取引を複数件確認し、今回のVPS問題との関連がある可能性を案内しています。対象VPSで使用したMT4・MT5のマスターパスワード再設定とVPS再構築を求め、再構築しない場合は利用の一時停止を勧めています。同社サーバーへの不正アクセスは確認していないとの説明です。

これは受信メール原文の確認に基づく情報で、公開Web発表とは区別しています。メールが届いたことだけで、受信者本人のVPS利用や被害が確認されたことにはなりません。

プロップ口座にも関係する? Fintokeiの投稿と対応

対象VPSにプロップ口座のログイン情報を入力・保存していたなら、その口座も確認対象として考える必要があります。これは認証情報を使う場所についての一般的な説明で、Fintokeiのシステム自体への侵入や、全口座の被害を確認したという意味ではありません。

仮想口座でも、評価や口座の継続に影響し得る

Fintokeiは、仮想資金を使うシミュレーション口座で取引し、評価や損失上限などの条件を設けるサービスです。[17]そのため、仮に第三者が口座で取引すれば、入金した現金の流出とは別に、評価の成否や損失上限への抵触、口座の継続に関わる問題になり得ます。取引画面の残高減少だけを根拠に、同額の現金が盗まれたと読み替えることはできません。

Fintokeiの公式FAQでは、MyFintokeiと取引プラットフォーム、それぞれのパスワード変更手順を確認できます。[7][8]

CEOの投稿として提供された画像:安全な端末での対応を案内

公式サイトではDavid Varga氏をCEOとして紹介しています。[17]一方、以下はCEOの投稿としてユーザーから提供されたX画面です。表示名は「デイビッド・Fintokei CEO」、アカウントは「@DavidFintokei」、画面の日時は2026年10月22日16時34分です。原投稿URLと、このアカウントの公式な紐付けは独立に確認できていません。[18]

提供画像の投稿では、お名前.com デスクトップクラウドなど一部VPSへの不正アクセス報告に触れ、VPS・EAの利用を一時的に控えることや、身に覚えのない取引がある場合のサポート連絡を案内しています。パスワード変更は侵害されたVPSではなく安全な別端末から行い、メールの二段階認証と偽の復旧・本人確認案内への警戒も勧めています。

取引口座のパスワードを変更してもMyFintokeiに表示されるパスワードは連動更新されないため、新しいパスワードを自分で管理するよう説明しています。また、希望者は暗号資産による報酬受け取りの停止をサポートへ依頼できる、としています。いずれも提供された投稿画面に記載された案内として紹介しています。[18]

MyFintokei自体の二段階認証は「導入を進めている」との説明で、すでに利用可能という意味ではありません。

CEOの投稿として提供されたX画面の抜粋。VPS利用とパスワード変更、安全な端末での対応について記載。原投稿とアカウントの紐付けは未照合
CEOの投稿としてユーザーから提供されたX画面の抜粋(画面表示:2026年10月22日16:34)。原投稿URLとアカウントの公式な紐付けは独立に確認できていません。

利用者の投稿:不正取引を訴える申告がある

提供された別のX画面には、「Fintokeiも不正取引された。」と取引画面を添えて訴える投稿があります。[13]投稿内容と必要部分をマスクした画像は、次節「X上の投稿で何が訴えられているか」に掲載しています。これは投稿者の申告であり、原因や今回のVPS問題との因果関係を独立に確認したものではありません。同じ投稿者の画面を、複数の被害者として数えていません。

個別回答の画像:復旧・補填を行わない旨が記載されている

同じ投稿者は、その後の対応として、サポートからの個別回答とする画像も公開しています。画像には、外部サービス(VPS等)に起因する事象について、失格判定の取消しや口座復旧、補填を行わない旨と、関連サービスのパスワード変更などの案内が記載されています。ただし、発信元や回答全文は独立に確認できておらず、全利用者に適用される一般方針を確定する資料ではありません。[19]

見えている範囲では、今回の取引を理由とした警告は送付しないこと、不正アクセス対象のVPSへFintokeiのログイン情報を入力しないこと、MyFintokei・メール・VPSなどのパスワード変更、安全な環境から他口座の取引確認をすることも案内されています。希望者の暗号通貨送金による報酬申請オプションを停止できる旨も記載されています。[19]

利用者が個別サポート回答として公開した画像の抜粋。外部VPS等に関する復旧・補填と安全対策の説明。発信元と全文は未確認
ユーザー提供のX投稿内に掲載された個別回答から抜粋。発信元・全文を独立確認しておらず、全利用者に適用される一般方針を確定するものではありません。

この画像だけで「Fintokeiは全員に補償しない」「VPSが個別取引の原因と確定した」とは結論づけられません。自分の口座については、該当する取引履歴と利用環境を整理し、公式サポートへ個別に確認してください。本記事は独立した情報整理で、Fintokeiによる公認・推奨記事ではありません。

プロップ口座への対応はどうなる?|違反・失格・報酬の扱いは未確認

プロップのデモ口座で残高が減ったり、失格になったりした場合も、GMOの補償で元に戻るんですか?

そこは分けて確認したいね。GMOが発表した損失補償と、プロップ企業が違反判定や口座、報酬をどう扱うかは別の判断だよ。

第4報には、プロップ口座のチャレンジ代・リセット代、違反判定の取消し、口座復元、確定報酬について、適用を明記した案内は確認できません。対象外と決まったわけでも、すべて救済されると決まったわけでもありません。

シミュレーション口座の表示残高は、自己資金を入れたFX口座の現金残高とは性質が異なります。デモ残高が減った額を、そのまま実金銭の損害額やGMOからの補償額にはできません。 参加のために実際に支払った費用、口座ルールによる失格判定、報酬として確定した金額の扱いは、それぞれ確認する必要があります。

気になる点今回確認できた範囲
日次・全体損失上限への抵触、違反・失格各社が判定を取り消すか、継続取引を認めるかは未確認
チャレンジ代・リセット代GMOの補償対象になるか、プロップ企業が返金・再発行するかは未確認
口座の復元・再発行残高・評価進捗・取引条件をどこまで戻すかは未確認
確定報酬認定・支払・取消しなどの扱いは未確認。デモ利益と同一には扱わない

前章の個別サポート回答とされる画像も、発信元・全文を独立に確認できていない資料です。これを、Fintokeiを含む全プロップ企業の一般方針や、すべての利用者への対応と読み替えることはできません。

自分の口座について確認するときは、評価口座か報酬段階か、該当する取引日時・口座ルール・判定通知、実際に支払った費用や報酬の確定状況を分けて整理すると、問い合わせる論点が明確になります。本記事作成にあたり、各プロップ企業への新たな問い合わせや個別口座の調査は行っていません。

GMO側の公表範囲の出典:公式第4報・不正取引による損失の補償。プロップ企業側の救済措置は、上記原文から確認できない事項として扱っています。

X上の投稿で何が訴えられているか

Xには、Fintokeiの取引画面を添え、不正な取引で損失が出たと訴える投稿があります。提供されたスクリーンショットでは「Fintokeiも不正取引された。」という記載を確認できます。[13]ただし、これは投稿者の申告で、個別の取引の経緯や原因、今回のVPS問題との因果関係を独立に確認できたものではありません。原投稿のURLは取得できていません。

Fintokeiでの不正取引を訴えるX投稿の抜粋。投稿本文と取引画面の一部を残し、口座識別情報や金額などをマスクしている
不正取引を訴えるX投稿の一例(ユーザー提供、投稿画面の日付:2026年10月22日)。本文と取引画面を抜粋し、口座識別情報・金額などをマスク。内容は投稿者の申告であり、原因や今回のVPS問題との因果関係を確認したものではありません。

同じ投稿者の発言が複数のスクリーンショットに重複して写っているため、被害者が複数いることを示すものとしては数えていません。返信にある「EAですよー」も、EAを使っていたという申告にとどまり、EAが不正の原因だったことの証明にはなりません。

報道は何を伝えているか

J-CASTニュースの記事(livedoorニュース転載、2026年10月22日18時22分配信)は、10月21日の「悪用は確認していない」という説明から、22日にはログイン情報等が取得・不正利用された可能性の説明に変わり、不正操作の報告も受けていると報じています。[10]

GMOの公式説明更新を伝えるJ-CASTニュースの記事見出し、媒体名、2026年10月22日18時22分の掲載日時の抜粋
J-CASTニュースの記事見出し(livedoorニュース掲載、2026年10月22日18:22)。ユーザー提供画像から見出し・掲載日時・媒体名を抜粋。J-CASTニュースの記事(livedoorニュース掲載)を読む

この報道は補足資料です。公式の説明の変化を裏づける一次資料は第2報[9]で、SNSの投稿ではありません。また報道は、上記のFintokeiに関する投稿者の体験を独立に裏づけるものではなく、各社で起きた事例の原因がすべて同じだと示すものでもありません。

朝日新聞:意図しない取引で損失が出た利用者を取材

朝日新聞の記事(LINE NEWS配信、2026年10月23日8時)は、対象サービスを利用していた男性について、約2秒で400万円超、その後の2分近くの取引も含め600万円超の損失を訴えていると報じています。男性は、自動取引の設定に合わない売買が続いたと説明しています。400万円と600万円を足した被害額という意味ではありません。[20]

同記事は、男性に「Hacking Team」を名乗る相手からメールが届いたことも伝えています。これは朝日の取材報道としての紹介で、当方が取引記録・損害額やメールの発信者を独立に確認したものではありません。名乗りだけで犯人を特定したり、記事全体の被害額としたりすることはできません。前節のFintokeiに関する投稿者と同一人物かどうかも確認していません。[20]

朝日新聞のLINE NEWS配信記事の見出し、媒体名、2026年10月23日08時00分の掲載日時の抜粋
朝日新聞の記事見出し(LINE NEWS配信、2026年10月23日08:00)。ユーザー提供画像から見出し・媒体名・日時のみを抜粋。朝日新聞の記事(LINE NEWS配信)を読む

まだ確定していないことは何か

第4報で、外部への情報持出しの事実と、お見舞金・代替サービス・損失補償の方針は公表されました。一方、個々の利用者のどの情報が持ち出されたか、各取引が今回に起因する不正取引か、実際に補償される金額や手続き・支払時期などは、調査や今後の案内を分けて確認する必要があります。

第5報では、利用者自身の端末への影響も調査中で、フルスキャンやバックアップは予防的対応としています。各プロップ企業の違反・失格・口座復元・費用・報酬の扱いも未確認です。SNSの個別申告を原因・被害範囲の確定証拠にはせず、利用した記憶が曖昧な場合は、契約・支払い・利用履歴から該当するサービスと口座を確かめてください。

出典