2026年9月第2週 プロップ業界ニュース|株式CFD・インスタント型・ルール変更が動いた1週間
こんにちは、USKです。
今週のプロップ業界、けっこう動きがありました。
特に目立ったのが、
- 取引できる商品の拡張
- 評価フェーズなしで始められるインスタント型の実験
- 一貫性ルールやポジション上限など既存ルールの再調整
このあたりです。
ただ、これだけを見て「業界全体がインスタント型へ向かっている」「株式取引が主流になってきた」とまでは言えません。
あくまで、2026年9月7日〜12日に確認できた動きとして見ていきます。
今週、株とかインスタント型とか急にいろいろ出てません?
そうなんだよね。商品を増やす動きがある一方で、既存プランの条件を組み直している会社もある。今週はその両方が同時に見えた感じかな。

今週確認できた主な動き
今週確認できた主な動き
| 日付 | 企業・サービス | 主な動き |
|---|---|---|
| 9/8 | FTMO / OANDA | OANDA買収額に関する続報 |
| 9/8 | FundedNext | 20銘柄の株式CFDを追加 |
| 9/8 | FundedNext Labs | 「FNL:003 Futures Instant」を実験 |
| 9/8 | The5ers Futures | Single Stock Futures(個別株先物)を提供開始 |
| 9/8 | AquaFunded | Instant Funding Standardを変更 |
| 9/9 | Funded Futures Family | Premier+の条件を変更 |
| 9/10 | DXtrade × TradeQuest | プロップ向けゲーミフィケーション連携 |
今週は新しい商品やモデルの追加だけではなく、すでにあるプランの条件変更も重なっています。
1|FTMO / OANDA、買収額として約4.22億ドルと報道
FTMOによるOANDA買収そのものは、今週決まった話ではありません。
今回出てきたのは「いくらで買収したのか」という部分です。
今週、OANDAの買収額として約4.22億ドルという数字が報じられました。
ただし、ここは扱いに注意が必要です。
この4.22億ドルは、FTMOが買収発表時に公式発表した金額ではありません。
FTMO側の年次財務資料をもとにFinance Magnatesが算出・報道した数字として扱います。
USK|ここ大事
今回のニュースは「FTMOが4.22億ドルと公式発表した」という話ではありません。
OANDA買収後、年次財務資料から買収額の規模が見えてきた、という続報です。
出典: FTMO公式|OANDA買収完了 / Finance Magnates|約4.22億ドル報道
2|FundedNextが株式CFDを追加
FundedNextは9月8日、株式CFDの取扱いを追加しました。
公式発表で確認できるのは20銘柄。
内訳は、
- 米国株 14銘柄
- 欧州株 6銘柄
です。
MT4、MT5、cTrader、Match-Traderでの提供が案内されています。
これまでFXやGold、Indicesなどを中心に見ていた人にとっては、同じプロップ口座の中で選択肢が増えた形です。
株専用の新しいチャレンジができた、という話ではないんですね?
そこは分けた方がいいね。今回のポイントは、FundedNextで取引できる商品に株式CFDが加わったこと。新しい商品が増えたという見方が分かりやすいと思う。
3|FundedNext Labsで「FNL:003 Futures Instant」を実験
同じFundedNextでも、こちらは通常サービスとは分けて見ておきたいところです。
FundedNext Labsで9月8日に公開された「FNL:003」は、$50,000のFutures Instant(先物インスタント型)口座を、チャレンジフェーズなしで開始できる実験モデルでした。

確認できた主な条件は以下です。
FNL:003の主な条件
| 項目 | FNL:003 |
|---|---|
| 口座サイズ | $50,000 |
| 価格 | $149.99 |
| チャレンジフェーズ | なし |
| 利益目標 | なし |
| 最大ポジション | 3 Mini / 30 Micro(ミニ3枚 / マイクロ30枚) |
| 一貫性ルール | 20% Perpetual(20%継続型) |
| 出金バッファ | $2,100 |
| 利益配分 | 90% |
通常の評価フェーズ(Evaluation)を通過してファンデッド口座へ進むのではなく、最初からインスタント口座として始める設計です。
ただし、ここが重要です。
9月12日時点で、FundedNext Labsの現行ページではFNL:003は「Expired(終了)」と表示されています。
つまり、
「FundedNext Futuresに常設のインスタント型プランが登場した」
という扱いはできません。
確認状況
FNL:003はFundedNext Labsで行われた限定実験です。
9月8日に公開された事実は確認できますが、9月12日時点では終了済み。
今後、正式プランとして採用されるかどうかは未確定です。
出典: FundedNext公式|FNL:003 / FundedNext Labs|Expired確認 / FundedNext Futures Help Center|FNL:003詳細
4|The5ers FuturesもSingle Stock Futures(個別株先物)へ
The5ers Futuresは9月8日、Single Stock Futures(個別株先物)の提供開始を発表しました。
今回確認できているSingle Stock Futuresの内訳は、
- Standard Single Stock Futures(標準サイズ):55
- Micro Single Stock Futures(マイクロサイズ):22
です。
ここで注意したいのが「22」という数字。
22はMicro Single Stock Futures側の本数で、Single Stock Futures全体の総数ではありません。
そのため、この記事でも「The5ersのSingle Stock Futuresは全部で22銘柄」とは扱いません。
また、The5ers側では「The first-of-its-kind」など新規性を強調する表現も使われていますが、この記事ではそのまま「業界初」という確定事実にはしません。
今週はFundedNextの株式CFD追加もあったので、株式系の商品をプロップで扱う動きが同じ週に重なったのは面白いところです。
出典: The5ers公式|Press Room / The5ers配信プレスリリース
5|AquaFunded、Instant Funding Standardを9月8日に変更
ルール面で大きく動いたのがAquaFundedです。
対象は正式プラン名の「Instant Funding Standard」。
公式の旧ルールページには、
「Standard Modelは2026年9月8日に更新された」
ことと、2026年9月7日までに購入した口座には旧仕様が適用されることが明記されています。
新旧の主な違いを並べるとこうなります。
Instant Funding Standardの主な変更
| 項目 | 旧仕様 | 変更 | 新仕様 |
|---|---|---|---|
| 最大損失 | 3% Trailing | → | 5% Trailing |
| 日次ドローダウン | ― | → | 3% |
| 一貫性ルール | 20% | → | 15% |
| 含み損益 | -2%で口座終了 | → | -1%到達ごとの段階制 |
新Standardでは含み損益が-1%へ到達した場合、
1回目:利益配分 50%
2回目:利益配分 25%
3回目:違反(口座終了)
という段階的な扱いになっています。
旧Standardは-2%到達で即時終了だったため、単純に「全部厳しくなった」「全部緩くなった」とは言いにくい変更です。
最大損失は3%から5%へ広がった一方、一貫性ルールは20%から15%へ変更されています。
注意
ここで扱っているのはInstant Funding Standardです。
Instant Funding Proとは別ルールなので混同しないでください。
また、2026年9月7日までに購入した旧Standard口座と、2026年9月8日以降に購入した口座(新Standard)は分けて確認する必要があります。
出典: AquaFunded公式|旧Standard / AquaFunded公式|新Standard
6|Funded Futures Family、Premier+を9月9日に変更
Funded Futures FamilyもPremier+の条件を変更しました。
今回の変更は大きく2つあります。
1つ目が、Premier+のファンデッド口座への40%一貫性ルール(Consistency Rule)追加。
2つ目が、最大契約数の変更です。
9月9日以降に購入したPremier+では、最大契約数が以下になります。
Premier+の最大契約数
| 口座サイズ | Mini | Micro |
|---|---|---|
| $25K | 2 Mini | 20 Micro |
| $50K | 4 Mini | 40 Micro |
| $100K | 6 Mini | 60 Micro |
| $150K | 10 Mini | 100 Micro |
契約上限の変更は評価フェーズとファンデッド口座の両方に適用。
一方、40%一貫性ルールの追加はファンデッド口座側の変更です。
そして一番大事なのが適用日。
今回の変更は2026年9月9日以降に購入した口座が対象で、それ以前のPremier+口座には遡及しません。
最新ルールだけ見ると、昔からこの条件だったように見えそうですね。
こういう変更はそこが怖いんだよね。ルールだけじゃなく、いつ買った口座に適用されるのかまで一緒に見た方がいい。
出典: Funded Futures Family公式|Premier+ Update
7|DXtrade × TradeQuest、取引体験をゲーム化する動き
最後は少し違う方向のニュースです。
9月10日、DXtradeとTradeQuestの連携が発表されました。
これはドローダウンや出金条件が変わるニュースではなく、取引体験そのものにゲーミフィケーション要素を加えていく動きです。
プロップ業界では、
「どれだけ安くチャレンジできるか」 「どれだけ早く出金できるか」
といった条件面が注目されがちですが、プラットフォーム側では継続利用や体験そのものを変えようとする動きも出ています。
今回は短報扱いですが、こういう方向が今後どこまで広がるかは少し気になります。
参考|Payout Junctionの週間ブロックチェーン確認済み出金データ
最後に参考データです。
Payout Junctionの9月7日〜13日週のページでは、最新同期となる2026年9月12日07:17 UTC時点で、
- 確認済み総額:$20,102,025
- 確認済み出金:12,823件
- 確認対象:38社
- 1位 Tradeify Futures:$7,534,354
- 2位 MyFundedFutures:$3,433,624
- 3位 FundedNext:$2,780,147
- 最大単発出金:$150,000 / Tradeify Futures
となっています。
ただし、この週はまだ終了していません。
ページにも「Week in progress(集計途中)」と表示されているため、この数字は確定値ではありません。
また、Payout Junctionが確認しているのは、同社が追跡・検証できる公開ブロックチェーン上の出金です。
銀行振込など、同社が追跡していない経路を含む「プロップ業界全体の総出金額」や、各企業の全Payout volumeを示す数字ではありません。
参考データの扱い
Payout Junctionが追跡するオンチェーン出金では、2026年9月12日時点で約2,010万ドルを確認。
対象週は9月7日〜13日で、現在も集計途中です。
出典: Payout Junction|Weekly / Payout Junction|Methodology
まとめ|今週は「増やす動き」と「組み直す動き」が同時に見えた
今週確認できたニュースを並べると、方向はひとつではありません。
FundedNextやThe5ersでは取引できる商品が増え、FundedNext Labsでは評価フェーズなしのFutures Instant(先物インスタント型)まで実験されました。
その一方で、AquaFundedやFunded Futures Familyでは一貫性ルールやポジション上限など、既存プランの条件も組み直されています。
インスタント型とか株式対応だけ見ると自由度が上がっているようにも見えるけど、同時にリスク条件を調整している会社もある。新しいプラン名だけじゃなく、適用日と細かい条件まで見るのが大事だね。
新しい=全部ゆるくなった、ではないってことですね。
そう。今週はそこが一番分かりやすかったと思う。
今週の動きを見るときは、
何が増えたのか。
何が変わったのか。
既存ユーザーにも影響するのか。
このあたりを分けて見ると、かなり分かりやすくなります。
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